VOB4 (2008/02/15) XBRL

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XBRLとは 
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)とは、企業の財務情報を表示するために標準化されたコンピュータ言語の一つです。XBRLによって記述された財務諸表は、ツールを使えばワンクリックで日本語から英語やフランス語等に変換することが可能になります。
 また、数年間のデータの比較も容易に行うことができるのです。貸借対照表や損益計算書、キャッシュ・フロー計算書といった財務諸表に記されている財務情報は、株式を購入しようとする投資家への情報開示だけに限らず、融資先や取引先の信用情報、グループ会社の業績評価等、多くの利害関係者に今までより多くの情報を伝達することが可能になりました。
また、様々なツールを使ってデータの二次利用をすることができるようになり、今までのように投資家がデータを再入力してデータの加工や分析をするという手間を大幅に節約することができるようになります。
XBRL ではHTML(Hyper Text Markup Language)やCSV(Comma Separated Values)では、伝達できなかった項目まで情報を盛り込むことができるようになり、また、各国語での勘定科目の割付等も包含されているので、先に述べたようなワンクリックで英語版の財務諸表が日本語版に変換して見ることができるようになったのです。
日本の中小企業が融資を受ける場合には、地元の銀行や信用金庫といった金融機関から融資を受けることが一般的でした。しかし、XBRLによる財務諸表は、各国語に変換することが可能なために融資を受ける金融機関は全世界に広がる可能性が出てくるのです。

公的機関での採用
企業の財務上の公表に関わってきた金融庁は、会社情報の正確性、公平性を高め、投資者の利便性を向上の観点からXBRLの採用を進めており、上場企業などが有価証券報告書等の財務報告を提出するWebサイト「EDINET」で平成20年4月から、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書をこれまでのHTMLによる提出に変えてXBRLによる報告を義務付けました。
また、東京証券取引所は、タイムリーな情報提供という観点から同様に、平成18年よりTDnetのリプレースに合せてXBRLを本格導入しています。
このほかにも、日本銀行や国税庁の電子申告システムのe-Taxの一部でもXBRLが採用されています。このようにXBRLは、現在幅広く使われるようになってきており、今後はより使いやすく且つ、有益な情報を提供できるように改良されていく予定です。

もう一つの領域
元々XBRLは企業の公表財務諸表の開示の標準化から始まったもので、企業の財務データを外部公表することに主眼が置かれていました。
しかし、現在では企業の取引全般を表示する総勘定元帳等、企業内の財務情報の標準化にも適用されています。これはXBRL GL(General Ledger:総勘定元帳)と呼ばれ、取引仕訳、勘定科目等企業内部の会計データを異なるシステムや会計ソフトで取り込みや吐き出しを可能にするための共通の仕様です。
これによって、様々な会計ソフトで作成したデータはXBRL GLに対応するソフト間での自由な取り込みや吐き出しが可能になり、また、データの二次利用も容易に行えるようになります。
また、監査法人や公認会計士の監査も元帳から個々の伝票に遡って監査することも可能になります。中小企業においても同様に、日々の取引を税理士がチェックする場合にも監査と同様に効率的且つ正確に行えるようになり財務諸表の信頼性を高めることができます。
財務諸表の信頼性が担保されれば、中小企業が融資を海外の銀行から受けるということも決して難しいことではなくなります。XBRLにより言葉の壁が取り除かれ、財務情報の信頼性が確保されれば市場は大きく変わることになります。XBRLの進化は大きな光明をもたらすきっかけになるかも知れません。

このブログ記事について

このページは、管理者が2008年2月15日 21:46に書いたブログ記事です。

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